職業訓練中も失業保険をもらえる!手続きやいくらもらえるかなどを解説

次の転職先を探す前に、スキルアップしておきたい人もいますよね。もし新しいスキルや知識を身に付けたい場合におすすめの方法の1つが職業訓練です。

職業訓練を受講する際、気になりやすい点がお金の問題でしょう。特に失業保険を受給している人の場合、訓練中も受け取れるか気になりますよね。

今回は職業訓練中の失業保険について色々と解説いたします。なお今回の記事は、以下の人におすすめです。

  • ハローワークで職業訓練を受けようと考えている人
  • 職業訓練に向けて準備を進めているものの、お金の心配がある人
  • 前の職場とは別の業界・職種を目指そうとしている人

そもそも職業訓練とは

そもそも職業訓練とは

「職業訓練」について名前は聞いたことのある人も多いですよね。一方で具体的な内容についてよく分からない人もいるでしょう。

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まず職業訓練について簡単に紹介します。合わせて失業保険受給者向けの訓練についても簡単に解説しましょう。

国が用意している仕事に必要なスキルや資格を習得できる制度

職業訓練とは、国(ハローワーク)が用意している、仕事に必要なスキルや資格を習得できる制度のことです。一定期間の間、職業訓練校に通い、希望するスキルや資格のコースで訓練を受けます。

訓練校は国直轄のものもありますが、ほとんどが委託を受けた民間の専門学校です。訓練期間は2ヶ月から2年程度で、平日の日中を同じコースの仲間とともに過ごしつつ、勉強や実習に励みます。
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加えて期間中はハローワークで必要な手続きも代行可能です。就職活動も一緒に進めていくため、キャリア支援も受けられます。

失業保険をもらう場合は公共職業訓練になる

職業訓練は何種類かあり、中でも失業保険をもらいたい場合は公共職業訓練を受けるのが一般的です。失業保険の受給期間も訓練が終了する日まで延長となります。

失業保険の受給期間は、本来長くても半年程度ではあるものの、延長によってより多くの保険金を受け取れる点も魅力です。期間中の生活費の心配はあまりしなくても良いでしょう。

失業保険をもらいながら職業訓練を受けるための条件

失業保険をもらいながら職業訓練を受けるには、実はいくつかの条件があります。主に以下の3点です。

職業訓練を受ける条件

  • ハローワークで求職申し込みが済んでいること
  • 訓練開始日の時点で失業保険の受給日数が3分の2以上残っていること
  • 過去1年以内に公共職業訓練を受けていないこと

つまりハローワーク経由で真面目に就職活動しており、受給期間の早い段階で訓練を受ける意思のある人が対象になります。

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もし受けたい場合は、早めにハローワークで相談や申し込みをするのがおすすめです。

失業保険対象外の人向けの訓練もある

職業訓練には他にも失業保険対象外の人向けのものもあります。「求職者支援訓練」と呼ばれるもので、過去に失業保険の受給が終わった人や、フリーター・ニート向けの訓練です。

求職者職業訓練も、コースで決められた期間で決まったスキルや資格を得たり就職活動したりしていきます。また失業保険の代わりに受講給付金をもらえる点でも安心です。
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前の会社を退職してからある程度長い時間が過ぎていても受けられるチャンスがあるため、活用してみると良いでしょう。

実に多い!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるメリット8つ

実に多い!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるメリット8つ

失業保険を受給しながら職業訓練を受けることに前向きな気持ちになっている人もいますよね。実際のところ受給しながらの訓練は、様々なメリットがある点でもおすすめです。

主に以下の8つが挙げられます。

無料で仕事に役立つスキルや資格を学べる

まず職業訓練は受講費用の大半を国が補填しているため、原則無料で必要なスキルや資格を身に付けられる点が魅力です。テキスト代はかかるものの数千円程度であるため、あまり負担は大きくありません。

普通に国家資格などを身に付けようとする場合、専門の学校で受講すれば数十万円ものお金が掛かります。しかし訓練ではほとんどお金が掛からない分、金銭的な負担は心配しなくて大丈夫です。
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加えて就職後に訓練で身に付けたスキルなどを存分に活かせられれば、コストパフォーマンスも非常に良いでしょう。

職業訓練でおすすめの職種については「ハローワークの職業訓練でおすすめの職種」に纏めていますので、ご参考下さい。

失業保険の受給期間が訓練終了まで延長になる

また失業保険の受給期間も訓練の終了日まで延長されます。本来失業保険の受給期間は、普通に退職した場合で長くても3ヶ月程度です。

仮に受給期間が3ヶ月だった場合、受給開始から1ヶ月以内に半年程度の訓練を受け始めれば、受給期間も4ヶ月延長されます。年単位の期間のコースであれば、より長く保険金を受け取れるでしょう。
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お金の心配なしに腰を据えながら新しいスキルなどを学びたい人にとって大きなメリットです。

失業保険の給付制限期間を短くできる

受給期間関係では、訓練を受けることで給付制限期間も短くできる点でも魅力と言えます。自己都合で退職した人の場合、失業保険の受給まで3ヶ月も待たなければいけません。

しかし職業訓練を受ける場合、訓練開始日から受給期間が始まります。もし給付制限期間1カ月目で訓練が始まれば、比較的早めに失業保険をもらえるというものです。
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スキルや国家資格を真面目に得る気持ちがあるのであれば、迅速に訓練を受けるために動くことで、早く失業保険を受け取るようにするべきでしょう。

失業認定にまつわる手続きを職業訓練校が代行してくれる

失業保険を受給する際、普通であれば定期的にハローワークに出向いて失業認定してもらう必要があります。しかし受講している期間は、わざわざハローワークに行く手間がありません。

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訓練期間中の失業認定手続きは全て学校が代わりにしてくれるためです。学校からハローワークまで遠いという人にとっては負担が軽くなるでしょう。

なお失業認定申告書も学校の窓口に提出すれば大丈夫です。

失業保険以外に様々な手当がもらえる

失業保険以外にも様々なお金が受け取れる点もメリットに数えられます。訓練手当と交通費(通所手当)、寄宿手当です。

訓練手当については以下にご紹介するような金額ではあるものの、テキスト代に充てられる分、全体的に実質無料で訓練を受ける上で役立ちます。一方交通費は自宅から学校までの定期券代です。
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寄宿手当は自宅からの通学が難しい人向けに支給されるもので、学校近くで下宿を利用する際の補助費用になっています。

具体的にいくらくらいの金額がもらえるのか

実際に受け取れる手当が具体的にいくらなのか気になる人もいますよね。手当の金額は以下の通りです。

  • 訓練手当:日額500円、最大2万円
  • 交通費(通所手当):月最大42,500円
  • 寄宿手当:月10,700円

なお満額で受け取れるわけではなく、期間中に必要な分が支給されます。例えば交通費も自宅から学校までの最短経路で発生する定期代が実際の支給額です。

同じ目標のために頑張れる仲間ができる

期間中は同じ目標に向かって頑張る仲間ができる点もメリットに挙げられます。職業訓練校では普通の学校と同じように、同じコースの受講生たちが同じ教室で講義を受けるためです。

一緒に頑張れる仲間がいると、就職活動で情報交換したり、訓練や面接選考などで励ましあったりできます。加えて勉強や課題のモチベーションも維持できるため、出会う仲間は大切な存在になるでしょう。

職業訓練校で就職に向けた指導や求人紹介を受けられる

訓練校では就職に向けた指導や求人紹介も受けられます。訓練の最終目標がスキルを活かせる企業での就職であるため、学校側もキャリア支援に熱心です。

加えて紹介される求人も今学んでいるスキルや資格を活かせる専門的なものが多いため、ハローワークでの検索端末に比べるとより求人を探しやすくなっています。就職活動の上でも訓練校は使いやすいです。

生活リズムを改善できる

最後に生活リズムを整える意味でもメリットがあります。訓練自体は平日の朝から夕方まで時間割に沿って行われるためです。もちろん1日の開講時刻から終了時刻もきちんと決まっています。

時間割が予め決まっている分、起床・就寝や通学の時間なども確定するため、規則正しい生活を過ごしやすいです。退職後に生活リズムが崩れて悩んでいる人も安心できます。

メリットばかりではない!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるデメリット7つ

メリットばかりではない!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるデメリット7つ

良いことづくめのように見える職業訓練には、デメリットもあるため事前に知っておくべきです。失業保険を受給しながら訓練を受けようと考えるのであれば、以下のデメリットも知っておく必要があります。

受講できるコースに限りがある

まず受講できるコースに限りがある点は注意すべきです。地域のハローワークによっては受講したいコースがない場合もあるため、下調べや確認はきちんと行う必要があります。

加えて希望のコースが見つかったとしても、人気の高さで選考の競争率が上昇している場合がある点も注意が必要です。
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いずれにせよ、希望するコースについては下調べをきちんとした上で、余裕をもって応募するべきでしょう。

失業保険の給付残日数によっては厳しいケースもある

また失業保険の給付残日数によっては受講が厳しい場合もあります。ハローワーク側も求職者にはなるべく早期に再就職してほしいと考えるためです。

公共職業訓練の選考でも、残日数が多い人の方が少ない人よりも合格しやすい傾向にあります。もし目当てのコースがある場合は、退職後なるべく早い時期に訓練を受けられるように準備しておくべきです。

訓練の開始時期が決まっている

さらに開始時期が決まっている点も把握しておくのがおすすめでしょう。多くのコースが4月を受講開始の時期にしています。特に期間が1年以上のコースはほとんど4月スタートです。

4月以外にも、1月や7月に受講がスタートするコースもあります。好きな時期に参加できるわけではないため、訓練を受けたいのであれば、主に年明けから春先にかけて準備すると良いでしょう。
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受講開始時期の1~2ヶ月前に選抜試験が行われるため、やはり余裕をもって手続きを進めるべきです。

職業訓練が難しい方は…

なお既に退職していて「職業訓練が時期的に難しい」「でも失業保険を簡単に受給したい」と感じている場合は「求職活動実績を簡単に作る裏ワザ」を使うことで当日でも実績を作ることができます。

効率的で簡単に実績を作ることができますので、空いた時間に自分の勉強したいことを勉強したり、挑戦したいことに時間を使ったりすることが可能です。
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退職後すぐに就職を目指していない人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

職業訓練校の選考に落ちる場合もある

訓練を受けたい場合、応募すれば必ず参加できるわけではないことも知っておくと良いでしょう。事前の選考に合格しなければ訓練に参加できない上、数ヶ月後にまた選考を受ける必要があります。

加えてWeb関係や宅建のように倍率の高いコースでは、不合格者も出やすいです。事前にコース毎の倍率を把握することも大切でしょう。

やる気のない訓練生の存在でストレスを感じることもある

残念ながら訓練生の中にはやる気のない人もいる分、ストレスを感じることもあります。ほとんどの人が将来を見据えて真面目に受講している一方、お金目当てに参加する人もいるためです。

やる気のない人がいる場合、いら立つなどネガティブな気持ちになることもあるでしょう。ひとまずはやる気のない人もたまにいることは理解しつつ、あまり気にしないことが大切です。

訓練を終えても就職に結びつくわけではない

職業訓練を受ければ確実に就職できると思いそうですよね。しかし実際のところは、訓練を受けても就職できるとは限りません。

確かに訓練ではコースで学べる知識などは身に付けられます。しかし実務経験までは身に付けにくい分、即戦力を求める企業の選考では不採用になるケースも多いです。

大手転職エージェントのリクルートエージェントや、大手転職サイトのリクナビNEXTに登録し、早めに準備を進める意識が大切です。

訓練中はハードな日々が続く

最後に期間中はハードな日々が続くことも頭に入れておくべきです。平日は毎日のように授業がある上、帰宅後は課題(宿題)に取り組む必要があります。

加えて期間中も就職活動をすることになる分、応募書類や面接対策にも時間を割く必要が出てくるでしょう。勉強と就職活動を同時並行で進めることになる分、多少ハードな日々になる覚悟も欠かせません。

事前にチェック!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるまでの流れ5ステップ

事前にチェック!失業保険をもらいながら職業訓練を受けるまでの流れ5ステップ

失業保険をもらいながら職業訓練を受ける場合、開始までの流れを一通り知っておくべきです。以下の5つのステップに分けて解説いたしましょう。

ハローワークにて求職申し込み

まず退職して前の会社から離職票と雇用保険被保険者証を受け取ったら、管轄のハローワークにて求職申し込みと失業保険の手続きを行います。求職申し込み手続きはハローワークの総合受付で可能です。

申し込み書類には個人情報や今までのキャリア・スキル、希望する業界・職種や条件などを記入します。提出すればハローワークカードが交付される仕組みです。

職業訓練について相談・申し込み

求職申し込みが完了すれば職業相談ができるようになります。相談員に職業訓練について相談した上で、おすすめのコースや受講までの流れについて打ち合わせをすると良いでしょう。

職員側で受講の必要性が認められれば、受講申し込み書や入校案内などを受け取ります。学校の案内を熟読した上で、申し込み書を記入して提出しましょう。

訓練校の見学会に行っておくと良い

なお学校の案内を受け取ったら、申し込みに先立って訓練校の見学会に出かけておくのもおすすめです。予め授業風景を見学しておくことで、訓練の様子をイメージしやすくなります。

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加えて見学会で質問などすることでやる気の高さもアピールできる分、選考も有利に進めやすいです。

職業訓練校で選考を受験する

職業訓練校で選考を受験する
受講申し込み書を提出した後は、訓練校の選考を受験します。面接試験を行うところが多いものの、学校によっては筆記試験もあるため、事前の確認が欠かせません。

面接試験ではコースの志望理由や今後希望するキャリア、現在の就職活動などについて聞かれます。決まった質問が多く聞かれるため、事前にしっかり回答を練っておくと良いでしょう。

ハローワークで受講指示をもらう

選考に合格したら、合格通知を携えてハローワークに行きます。通知を職員に提示すれば受講指示が出され、訓練の手引きを受け取る流れです。

遅くとも開始日の前日には提示する必要があるため、余裕をもって出向くと良いでしょう。また訓練の手引きを読んだ上で授業に必要なものも準備します。

職業訓練の開始

開始日になったら、いよいよ訓練の始まりです。初日は各学校でオリエンテーションが行われ、実際の訓練は翌日以降というケースが多くなっています。

訓練が始まったら、原則真面目な態度で受講するべきです。授業態度次第で失業保険などの受給にも影響してきます。

失業保険を貰いながら職業訓練を受ける際に注意したい5点

失業保険を貰いながら職業訓練を受ける際に注意したい5点

失業保険をもらいながら職業訓練を受講する際、いくつかの点に注意が必要です。最後に訓練を受講する上での注意点も5点見ていきましょう。

退職前に目的のコースについて確認

まず早めに失業保険をもらいつつ訓練を受けたいのであれば、退職前に目的のコースの決定や確認が必要です。前もってコースを決めておくことで、退職日からスムーズに訓練に移行しやすくなります。

コースを決めたら、最寄りの地域で受講できるかや、選考日と受講開始時期の確認もするべきです。きちんと確認しておくことで、今後スムーズに訓練を受けるための動き方も決まってきます。

受講したいコースと再就職の関係性を整理しておく

またコースが決まったら、再就職との関係性を整理することも大切です。希望するコースと再就職との関係性は、ハローワークの職員や訓練校の面接官から必ず聞かれます。

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最終的に訓練を実際に受講できるかを決める要素であるため、自分が受講する目的などはしっかり考えて整理しておくべきです。

いつから訓練が開始されるかを考慮して退職の計画を立てておく

さらに訓練の開始日を考えつつ退職の時期も決めておきます。すでに触れたように職業訓練のコースは開始時期が決まっているためです。

なるべく早く訓練に参加できるように調整することで、退職後に生活と訓練を両立しやすくなります。お金の面で困ることがないようにするためにも、訓練の開始時期と退職時期をかみ合わせることが大切です。
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なおスムーズに訓練を始めるためには、在職中にハローワークで相談を重ねておくと良いでしょう。

失業保険の給付残日数にも注意が必要

職業訓練を受ける際は、失業保険の給付残日数にも注意が必要になります。3分の2以上の日数が残っていることが給付期間延長の条件になるためです。

つまり十分な日数が残っていなければ、職業訓練中の生活費に困るケースも出てきます。安心して訓練に専念するためにも、残日数の確認は欠かせないでしょう。
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なお残りの給付日数が足りない場合でも、1日の労働時間が4時間以上か、雇用期間が1ヶ月以上に及ぶアルバイトを行うことで調整できます。

アルバイト関係の制限も確認する

失業保険をもらいながら訓練を受講する場合、アルバイト関係の決まりも確認するべきです。実は受給中のアルバイトには労働時間や雇用期間の面で制限が存在します。

1日の労働時間が4時間以上か、雇用期間が1ヶ月以上のアルバイトをした場合、保険金の受給が先送りになったり訓練終了になったりするため、注意が必要です。
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特にハローワークの考え方ではアルバイトも就職扱いになるため、訓練受講の対象ではなくなります。

詳細は「バイトしながら職業訓練はできる?」の記事に詳しく纏めています。

まとめ

職業訓練で失業保険をもらえるのか?まとめ
今回は失業保険をもらいながら職業訓練を受講できるかについて見てきました。公共職業訓練を受講すれば、給付期間も訓練終了まで延長されます。

加えて退職日から訓練開始までの日数が短いほど、給付開始のタイミングも早いです。退職から訓練開始までの計画を綿密に立てていれば、退職後はお金に困ることなく訓練を受けられるでしょう。
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なお訓練開始後は真面目に受講することが大切です。次の就職につなげるためにも、失業保険などをもらいながら訓練をしっかり活用すると良いでしょう。
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